ambieサウンドイヤカフを1ヶ月使ってみた
実際にambieサウンドイヤカフの完全ワイアレスタイプを購入して、1ヶ月ぐらい使ってみました。
買ってから、散歩、普通の自転車、ロードバイク、家事などで、使ってみました。
特に自転車での、安全であろう使い方なども定着してきましたので、紹介したいと思います。
■安全性の確保
ambieは、耳穴を塞がないオーディオデバイスで、周囲の音が邪魔されることなく、そのまま聞こえる、というのが特徴です。
普通のイヤフォンは、周囲の音に負けずに、音楽などをしっかり聞けるように遮音性などが、大事なのですが、ambieは、ドライバからの再生音をある意味、ないがしろにして、環境音の方を優先する、という点が、他のイヤフォンなどとは、大きく違う点です。
再生音で、生活の色々な場面、特に移動を伴う場面に音楽を付加することができるわけですが、あくまで、主は、周囲の環境音です。
ambieを安全に使うにあたって、大事なのは、環境音とのバランスです。
再生音によって、環境音が聞こえにくくなってしまうと、ambieを使う意味がなくなります。普通に、AirPodsなどと同じになってしまいます。
移動中に使うことが、ambieの主な利用場面になりますが、自分の場合は、再生側はiPhoneになります。いくつか試してみた結果、iPhoneのボリュームを半分ぐらいまでにしておけば、ある程度、安全に使うことができそうです。
半分というと、結講な音量だと思われるかもしれませんが、ambieの場合、音が鳴るドライバーは、耳の奥ではなく、耳の入口にあり、距離が結構あるために、通常のイヤフォンの音量設定で聞こえるよりも、音量が小さくなります。
■音量を聴き比べ
ambieの実際の音量がどのくらいかを知るために、他のヘッドフォンと同じぐらいの音量になるのはどのぐらいか、交互に聴き比べてみようと思います。
聴き比べるために、試しに、ambieをつけたまま、上からAirPods Maxをつけてみると、うまく両方同時に装着できました。これは、iPhoneで再生デバイスを切り替えるだけで、いちいち外さなくても、聴き比べができる状況です。この状態で2つを聴き比べたところ、ambieの音量が半分ぐらいの設定と、AirPods Maxが1/4ぐらいの設定で、ほぼ同じぐらいの音量になりました。
なので、ambieの場合、iPhoneのボリューム設定が半分程度というのは、それほど大きな音ではない、ということです。
このambieの音量設定であれば、ごく小さな音はかき消す可能性がありますが、静かな場所では、音楽を鳴らしながらでも、指を擦り合わせるぐらいの音は聞こえます。
■環境音+再生音
ここに環境音の音量が加わります。AppleWatchに、ノイズ測定機能があるので、測ってみると自宅の場合は、40dbぐらい。幹線道路の脇では、65dbぐらいです。
当然、静かな40dbぐらいであれば、問題なく音楽は聴けます。
幹線道路の場合は、逆に、ほとんどambieからの音楽は聞こえません。
正確ではないと思いますが、ambieから音楽を流しながら、Apple Watchのマイク部の近くに持っていくと、55dbぐらいでした。
40dbの環境で聴こえて、65dbでは聞こえない、ということですので、ambieの55dbという音量もあながち遠くはないのかもしれません。
普通に生活していると、部屋の静けさから、幹線道路の近くの間の、環境音に中にいるわけです。
通常のイヤフォンであれば、耳のすぐ横にドライバがあるので、環境音は遮蔽されていますし、さらに密閉性を高めたりして、環境音の音量を下げる方向になるわけですが、ambieの場合は、環境音は減じずに、再生音は、環境音の上に乗っけるだけになります。
幹線道路の近くのような、環境音が大きな状況では、ambieの音だけではなく、他の環境音も邪魔するぐらいうるさい状況です。
その中でも、安全を確保するために必要な音を聞き分ける必要がありますが、ambieは、環境音を減じる機構はないので、55dbぐらいの音量で鳴らしている限りは、試した結果からも、自分的には問題はなさそうです。
■適した用途
安全を確保するための音量が大体分かったのですが、これによって、使える用途も決まってきます。
ambieは、環境音を減じる機構がないので、再生音が環境音に負ける可能性が常にあります。つまり、再生している音が、聞こえなくなる瞬間が発生する、しっかり聞くものには、向かない、ということです。
具体的には、屋外では、ラジオのようなトークコンテンツや、通話には向いていません。聞き逃す瞬間がきます。室内でも、水の音などにも負けます。
音楽も歌詞まではっきり聞きたい、というような用途には難しいです。
あくまで、なんとなく流れている、どまりということになります。
■装着性の良さ
ambieの特徴は、環境音の中に、再生音を紛れ込ませる、というところですが、もうひとつ挙げるとすれば、装着性の良さです。
そもそも質量が軽い上に、イヤカフという、耳たぶに引っ掛けるタイプなので、つけている感覚は、かなり薄いです。イヤリングとも違って、バネ的なもので挟むわけではないので、全然痛くないです。
試しに、家の中で、音も出さずにずっと着けたまま作業していたら、着けているのを忘れていました。
唯一、気になるとしたら、マスクを外す時には、ひっかかりやすい、というのはあります。でも、そのぐらいです。
■AirPods Maxと同時使用ができる?
音量聴き比べの時に、気づいたのですが、ambieと、AirPods Maxは、同時使用ができました。
AirPods Maxは、完全に耳を覆うタイプのイヤーカップで、耳周りの空間的には、余裕があります。
ambieは、耳の前後に突起物があって、横方向には、それほど出っ張りません。
そのため、ambieをつけたまま、上から、AirPods Maxを装着しても、どこも圧迫せずに、痛みなどはありません。
イヤフォンの同時使用とはなんぞや、ですが、たとえば、ambieは、iPhoneに接続し、AirPods Maxは、iPadに接続し、同時に別の音を鳴らして、聴くことができる、ということです。
AirPods Maxを楽器に接続して、ambieで伴奏を鳴らす、ということなんかは、できそうです。
これを目的に買う人は、いないとは思いますが、2つのイヤフォンを同時使用なんて、考えたこともなかったので、面白かったです。
■結局のつかいどき
というわけで、ambieを使ってきたわけですが、結論として、いつ使うのか、といえば、自分の場合は、散歩と自転車ということになります。
自分の用途としては、自転車乗車時にわずかな音楽の助けを得たいというものなので、用途には、ばっちり合っていました。
散歩については、自分はすでにambieを買っているので、ambieを使います。
が、散歩だけなら、ambieでなくてはならない、というわけではなく、AirPods Proでも、ある程度、安全は確保できると思います。
自転車シーンでは、骨伝導タイプも気になりますが、ヘルメットやアイウェアなどを考えると、小型軽量で、装着性のよい、ambieの完全ワイアレスタイプはいい選択だと思います。