NASに最後のドライブを追加した



昨年、4つのドライブを内蔵できるNASを導入したのですが、今回、4つ目のベイに6TBのハードディスクをインストールして、ついに完全体になりました。

使っているNASは、SynologyのDS420+で、ハードディスクを4基内蔵できるモデルです。

今までは、4TBを2基、6TBを1基、インストールして、8TBのストレージとして使用していました。

残りの1つのベイは、使っていなかったわけではなく、それまでTimeMachineバックアップに使っていた古い2TBのハードディスクを再利用し、NASの中で別ボリュームとして、TimeMachineのバックアップ用に使用していました。

今回、このTimeMachine用に使っていた古い2TBのハードディスクを、新しくNAS用の6TBに交換したわけです。

■交換の理由

交換の理由は、NASのメインボリュームの空き容量が減ってきたので、余裕を持たせるため、です。
4TBが2基、プラス6TBの構成では、保存領域は8TB、データ保護のため4TB分を使い、2TB分はまったく使えない領域、無駄な領域になっていました。

ここに6TBのハードディスクを追加すると、死んでいた2TBも活用され、使える容量が14TBになります。
ここまで増設すれば、しばらくは凌げる、ということで、完全体になるわけです。

■選んだハードディスク

他の3基のハードディスクと同様に、今回も
ウェスタンデジタルのREDを選びました
最初にNAS用のハードディスクを購入したときは、REDのなかでも無印とPlusの違いがわかっていませんでしたが、書き込み方式に違いがあるそうで、無印はSMR方式、PlusはCMR方式だそうです。

SMRの方が、書き込み速度が若干遅くなる代わりに低価格、と理解しています。
性能面では、それほど大きな違いはなさそうですが、長く使うことと、そう頻繁に置き換えるものではないので、今回はPlusにしてみました。

■交換と設定

ドライブ交換の手順ですが、

  • TimeMachineの停止
  • ボリュームの停止、ディスクの取り出し
  • ディスクの挿入
  • ボリュームの設定
  • TimeMachineの設定

となります。

まずは、TimeMachineを停止します。停止しても、保存済みのバックアップ自体がなくなるわけではないですし、元々バックアップであって、内蔵SSDに元のファイルはありますので、特に何もする必要がなく、抜くだけです。

NASで、ボリュームを停止して、物理的にディスクを抜き出します。

新しいディスクを挿入します。このディスクは、既存のストレージプールに追加します。
今までは、TimeMachineだけ、別のボリュームで分けていましたが、今回は同じボリューム、同じストレージプールの中に入れて、そこから共有フォルダとしてTimeMachine用の別領域としてわけました。Mac側からは、TimeMachine用のディスクと認識されつつ、障害が起こったときに、一応、NASの障害対策が効いて、バックアップのバックアップができることになります。
ただ、放っておくとバックアップで容量を食ってしまうので、共有フォルダの割り当てを今までと同様2TBに制限しておきます。

これで設定は完了。
この設定をしてから、2ヶ月以上は経っていますが、特に問題なく稼働しています。
以前は、ちょくちょくTimeMachineが止まっていたり、バックアップできないことがあったのですが、信頼性の高い新しいディスクに換えた効果かもしれません。

■今後のプラン

しばらくは、容量不足に困らないと思いますが、容量不足になったら、交換できるのでしょうか。
組み合わせ的には、今ある4TBを6TBに交換していくと、2TBずつ増やすことができて、6TBを4基にすると、18TBまでは拡張できると思うのですが、サポートサイトなどをみると、スムーズに交換するには、空きのベイが必要、というようなことが書いてあります。

ただ、ディスクが壊れて、新しいディスクを差し込むときのように、単に容量の大きなディスクに交換すればよいのでは、とは思っています。

もっとも容量が足りなくなる頃は、かなり時間が経っていそうですので、NASもディスクも新しいものに入れ替えた方がいい時期かもしれません。

Synology NASキット 4ベイ DS420+
Western Digital HDD 6TB WD Red Plus