Entourageからの脱出-MailBackup



Officev.x
に付属するメーラーEntourageは、PIM機能も備えた高機能なものだ。
iBook
では、最初からEntourageをメインメーラーとして使ってきた。

たしかにいいところもあるのだが、なにかしっくりとこない感じをもっていたのも事実だ。
いくつかあげると、動作が全体的に緩慢。3ペイン式がiBookのせまい画面に合わない(場所取りすぎる)。PIM機能がPalmデスクトップとカブッていて全く使わない。OS9で起動できない。検索が遅い。

しばらく使って、変えたくなってきたのだが、すでにメールがかなりたまってしまったので、移行が難しくなってしまっていた。
メールが少ないうちであれば、メールをあきらめても大きな損失ではないが、たまってしまうといろんな価値がでてくるため、簡単にはあきらめられない。

Entourage
には、メールのエクスポート機能はない。単体のメールをデスクトップにドラッグ&ドロップすると.eml形式のファイルができるが、1000通以上のメールの移行は現実的ではない。

仕方なしに、Entourageを使い続けていたのだが、新しもの好きのダウンロードに、MailBackupというソフトが紹介されていたのを発見。

早速ダウンロードすると、期待通りの働き、つまりEntourage形式のメールデータを他形式のメールデータに変換してくれることがわかった。
変換できるのはEudra形式と、OSX標準のmbox形式。
iBook
ARENAを採用しようと思っているのだが、ARENAは両方対応している。ここは標準のmbox形式を選ぶ。

Entourage
のメールデータベースを選択。書き出しフォルダを指定し、結構長い時間待つと、白紙アイコンのファイルがいくつかできていた。
これをARENAA-Porter(別アプリ)という移行ツールで読み込むと無事にすべてのメールボックスが、ARENAに移行完了。
送信済みメールも受信メールとして読み込まれてしまうので、これはARENAでステータス変更をしてやればよい。

変えてみると、やっぱり動作が軽いとか、新着メールだけが別ウィンドウに表示されるとか、いいところが多い。

振り分けの設定は、Entourageの方が複数条件ができてよかった。ARENA3つまでだ。
また、Entourageの方が、アドレスのオートコンプリートが一手間少ない。ARENAはコマンド+カンマを押さないと補完されない。

困りそうな点は、Entourageで読み込んだ添付ファイルが移行できないところだが、これはしょうがないだろう。