Entourageからの脱出-MailBackup
2002/06/29 19:15 カテゴリ:G4 Cube
Officev.xに付属するメーラーEntourageは、PIM機能も備えた高機能なものだ。
iBookでは、最初からEntourageをメインメーラーとして使ってきた。
たしかにいいところもあるのだが、なにかしっくりとこない感じをもっていたのも事実だ。
いくつかあげると、動作が全体的に緩慢。3ペイン式がiBookのせまい画面に合わない(場所取りすぎる)。PIM機能がPalmデスクトップとカブッていて全く使わない。OS9で起動できない。検索が遅い。
しばらく使って、変えたくなってきたのだが、すでにメールがかなりたまってしまったので、移行が難しくなってしまっていた。
メールが少ないうちであれば、メールをあきらめても大きな損失ではないが、たまってしまうといろんな価値がでてくるため、簡単にはあきらめられない。
Entourageには、メールのエクスポート機能はない。単体のメールをデスクトップにドラッグ&ドロップすると.eml形式のファイルができるが、1000通以上のメールの移行は現実的ではない。
仕方なしに、Entourageを使い続けていたのだが、新しもの好きのダウンロードに、MailBackupというソフトが紹介されていたのを発見。
早速ダウンロードすると、期待通りの働き、つまりEntourage形式のメールデータを他形式のメールデータに変換してくれることがわかった。
変換できるのはEudra形式と、OSX標準のmbox形式。
iBookもARENAを採用しようと思っているのだが、ARENAは両方対応している。ここは標準のmbox形式を選ぶ。
Entourageのメールデータベースを選択。書き出しフォルダを指定し、結構長い時間待つと、白紙アイコンのファイルがいくつかできていた。
これをARENAのA-Porter(別アプリ)という移行ツールで読み込むと無事にすべてのメールボックスが、ARENAに移行完了。
送信済みメールも受信メールとして読み込まれてしまうので、これはARENAでステータス変更をしてやればよい。
変えてみると、やっぱり動作が軽いとか、新着メールだけが別ウィンドウに表示されるとか、いいところが多い。
振り分けの設定は、Entourageの方が複数条件ができてよかった。ARENAは3つまでだ。
また、Entourageの方が、アドレスのオートコンプリートが一手間少ない。ARENAはコマンド+カンマを押さないと補完されない。
困りそうな点は、Entourageで読み込んだ添付ファイルが移行できないところだが、これはしょうがないだろう。